水害への備えを万全に

作業員

高吸水性ポリマーを利用

土のうは文字どおり袋の中に土を詰めたもので、建築現場や水害の被災地などで用いられます。大きくて重量がなければ役に立たないため、持ち運ぶのは簡単ではありません。そこで通常は袋だけを保管しておいて、使うときに土を詰めるのが一般的です。袋の材質には、丈夫で破れにくいポリエチレンやポリプロピレンなどが使用されます。土のうは普通は一時的に使うだけなので、あまり耐久性は求められません。しかし長期間にわたって使う場合のために、紫外線で劣化しにくい製品も用意されています。急な水害の現場では、いちいち袋に土を詰めていると間に合わないことがあります。そんなとき役に立つのが吸水土のうです。吸水土のうの中には、あらかじめ高吸水性ポリマーが詰まっています。高吸水性ポリマーは紙オムツなどにも使用されている素材で、自重の数倍から数百倍もの水を吸収する能力を持っています。そのため普段は軽くて簡単に持ち運べますが、水に投入するとずっしりと重くなり、流れをせき止めることができます。吸水土のうには使い捨てタイプと、乾燥させれば繰り返し使えるタイプがあります。通常は真水にしか使えませんが、海水で使用できる製品もあります。吸水土のうの外袋は、合成繊維のほか麻でできている場合もあります。水を吸収しやすい一重構造、丈夫な二重構造など、外袋にも各々の製品で工夫が凝らされています。使用する場面に適した吸水土のうを選ぶことが大切です。